ミニマリズムをやりすぎた結果おちいった、ミニマリスト生活の罠

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シンプルでおしゃれに暮らすミニマリストって憧れますよね?

 僕はめちゃくちゃ憧れていました。

 

僕は一度ミニマリストを目指して、かなりモノを削ぎ落した生活をしていたことがあります。

モノを減らすと快感を覚え、シンプルな部屋で生活をしているとノイズが少なくなって気持ちよかったです。

しかし、やりすぎたミニマリズムにより、だんだんと生活がかえって不快なものになっていったのです。

 

この記事では、ミニマリスト生活をしてみて気づいた欠点をお伝えします。

 

これからミニマリスト生活を始めたいなーと思う方

ミニマリスト生活に何か違和感を感じている方に読んでいただきたいです。

 

  

 ミニマリストになろうとしたキッカケ

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僕は大学4年生の春に就活を終えた際、説明会のパンフレットやエントリーシートでいっぱいになっている部屋に気づきました。

もともとモノが多く、片付けられないタチだったので、かなり散らかっていました。

そこで、就活も終えたことだし、二度とみることはないであろう書類たちを一気に捨てることにしたのです。

 

たまたま次の日が資源ごみの日だったので、就活関係のほかに大学関連の書類や、読み終わった本、買ったけどもう読まないと思った本などを一気に廃棄処分としました。

 

部屋が一気に綺麗になったので僕は勢いにのってきました。

ほとんど使っていなかった机やカゴなどを粗大ごみに出し、服を捨て、挙句の果てにベッドまで捨ててしまう暴挙に。

 

こうして、ミニマリスト原理主義者の道のりを歩み始めた僕は、あらゆるモノを捨て、断捨離狂になっていったのです。

  

ミニマリスト生活で出てきたデメリット

もちろんミニマリスト生活におけるメリットがたくさんあることは前提です。

ただ、モノを捨てることに執着しすぎた結果、たくさんのデメリットがあることも見えてきました。

 

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食材を家に置いておくのすら嫌になり、外食が多くなる

なんでも捨てるのはいいことだという考えだった僕は、食器やケトル、さい箸など、料理器具もどんどん捨てていきました。

炊飯器、包丁など、最低限の料理器具は残していたつもりでしたが、限られたものしか作らなくなりました。

 

更に、台所をとにかくすっきりさせたい一心で、食材を家に置いてごちゃごちゃすることすら嫌になりました。

すると、食べたいと思っても家に食材がないので、いちいち買いに行かなければなりません。

結局外出するのであれば外で食べてこようと思い、外食が増えることになります。

 

当たり前ですが、毎回のように外食をすると、お金がなくなります。

また、カロリーも高いし塩分多いしで、体調もすぐれなくなりました。

 

食を犠牲にしたミニマリズムは長続きしない、という教訓を身に刻みました。

 

 

勤め先の書類や備品を捨てだす

家ではどんどんモノを捨てていき、ほとんど捨てるものが無い状態にまでなっていました。

服も最低限しかもっていないし、バスタオルは全部捨てたし、ベッドもテレビ台も、本棚も書類も、あらゆるモノを捨てたのです。

 

ここまでくると、何かを捨てていないと落ち着かない状態になります。

何も捨てていない日は何かが心の中でくすぶったような感覚になり、イライラすらしていました。

 

そこで僕は職場の書類や備品にまで手を付け始めます

 

誰も見ていないだろうと判断した書類は、僕の独断でがんがん捨てていきました。

電子化される前の書類がごっそり残っていたので、これはとても気持ちいい作業でした。

 

さらに、イマドキ紙の書類で保管するなんてナンセンス!と思い、書類を綴じるための分厚い保存用のファイルなどもどんどん捨てていきました。

 

しかし傍若無人な僕の行動が、職場の備品管理担当の目に余り、こっぴどく叱られてしまいます。

恐ろしいのは、注意を受けた時、僕が全く反省していなかったことです。

独断で会社の備品を捨てた僕が明らかに悪いにも関わらず、です。

 

「何が悪いのかわからん、頭が固いなこの人は」くらいにしか思っていませんでした。

モノを捨てることに盲目的になりすぎて、明らかに正常ではなくなっていたのです。

 

 

人からのプレゼントを喜べなくなった

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自分では余計なモノは絶対買わない。と決めているので、部屋にモノが増えていくことはなくなったのですが、困ったのが人からもらうプレゼント類です。

 

 ミニマリスト生活を続けるうちに、家に余計なモノを持ち込みたくない、という感覚が強迫観念のように付きまとうようになりました。

 

こうなると、人からプレゼントをもらった時に、まずモノとしての処理を考えてしまいます。

モノを増やしたくないという気持ちが先走り、プレゼントをくれた人の気持ちを考えられず、感謝が生まれなくなってしまったのです。

 

プレゼントをくれる側ももらう側も不幸な結果になってしまいました。

 

 

ミニマリストになるほど人生が輝く、というわけでもない

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 モノから自由になったはずなのに、他の何かに縛られている

ミニマリストになって、モノから自由になることこそが至高。

そんな考えでモノを捨て始めました。

捨てれば捨てるほど自由になって理想の生活が手に入る、と。

 

しかし実際には違いました。

あらゆるモノを捨てきったその先は、空虚な世界でした。

 

モノを捨てること自体が自己目的化していて、その先にある生活が見えていなかったのです。

 

身の丈にあったミニマリズムを取り入れるのが大事

家族、友人、仕事、趣味、割り切れないものはたくさんあります。

自分の生活から排除できるものとそうでないもの、その区別をつけることが大事だと思います。

 

読書することが何よりの趣味である人は本を捨てることは不満につながると思いますし、家族や友人との関係を悪化させてでも思い出の品を捨てる必要は全くありません。

 

自分にとって何が大事なのか、大事でないものを捨てた先にどんな生活をしたいか。

そのイメージを持って、自分なりにミニマリズムを取り入れていく必要があります。

 

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ゆるミニマリストという解決策

 そんな中で落ち着いたのが、「ゆるミニマリスト」という考え方です。

ざっくり言うと、

自分のやれる範囲でゆる~くミニマリズムを取り入れて気持ちいい生活をしようよ

ということです。

 

極端なミニマリズムをして消耗しない。

無理せず楽しくやろうよ。

 

そんな気持ちで今は生活しています。

 

 こちらの記事で、ゆるミニマリストとしての生き方について書いていますので、よければ合わせて読んでみてください。

 

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 ありがとうございました。