部下や後輩を叱るときにやってはいけない5つの発言タイプ

部下や後輩を叱るのって難しいですよね。

 

全く注意すらしないのでは部下や後輩を動かすことはできません。

かといって、ハラスメントが声高に叫ばれる現在、叱り方を間違えると自分の身を危うくします。

また、怒っている人の周りは雰囲気も悪くなり、人間関係でいいことはほとんどありません。

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今回は、部下や後輩を叱るときに使ってはいけない言葉をタイプごとに紹介します。

もし普段から、このような言葉を使っていたらすぐに自分の振る舞い方を考え直しましょう。

また、このような言葉で怒られている人は、すぐにその人から距離をとれるだけとるようにしましょう。

 

  

 

決めつけタイプ

例:「いつも」、「必ず」、「絶対」、「一回も」

どれも言葉としては一般的ですが、言われた側からすると決めつけられたように感じる言葉です。

ミスをするたびに、「お前はいつもそうだよな。」と言われると、反発を覚えるはずです。

 

自分なりに仕事をこなし、うまくいくこともあれば、失敗することもあります。

うまくいったことを無かったことにして、失敗した部分だけ「いつも」と言われては改善意欲も失せてきます。

 

これらの言葉を使うのは、全体観をもてていない視野の狭い人に多いです。

失敗ばかりが目につき、気になってしまっているからです。

 

 

過去掘り返しタイプ

例:「前も言ったけど」、「前もそうだったけど」、「前から言おうと思ってたけど」

叱るときに過去にさかのぼって批判を始めてしまうタイプ。

1回で言ったことは1回で覚えろという昭和な考えの人や、俺は我慢してるんだぞとアピールしたい(でも実際には全く我慢できていない)人に多いです。

 

事実として2回、3回同じことで怒ることはあると思います。

その際にも、この言葉を使われた場合、責められたように感じてしまいます。

叱るときは、その時に起きたことに対してのみに絞るべきです。

 

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価値観押し付けタイプ

例:「常識でしょ」、「当たり前」

自分のなかの考えを常識だと考えてしまっているタイプ。

実は偏った考え方をしている人も多いですが、本人は気づいていません。

世間を盾にとっている分、その善悪を考えておらず、タチが悪いことが多いです。

 

特に世代が上の人が若い人に対して使いがちですが、このギャップが埋まることは難しいです。

 

 

詰問タイプ

例:「なんで?」

トヨタの「なぜを5回繰り返す」を間違って使っちゃう人。

 

実際に叱る場面で「なんで?」と繰り返されると、萎縮するばかりで問題の解決にはつながりません。

また、「なんで?」を繰り返す人は単に部下や後輩を追い詰めたいだけで、実は問題解決をしようとしていません。

 

「自分の頭で考えないと成長につながらない」と言いつつも、「なんで?」を繰り返すことで退路を断たせているだけです。

問題解決につなげようとするなら、「どうしたらよかった?」などと質問を変えるべきです。

 

 

人格否定タイプ

例:「そんなこともわからないの?」、「何言っても駄目だな」、その他暴言

最悪のタイプ。ハラスメントで訴えられます。

 

人間関係を崩壊させる上に、怒る側の信頼も失われます。

 

罵声を浴びせるパターンや、能力の限界を決めつけるパターン、あきらめの言葉をかけるパターン、など色々あります。

 

もうこうなったらほぼ関係を修復することは不可能ですし、職場の雰囲気も良くなることはないでしょう。

 

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 5タイプを自覚して、言葉に注意を払おう

僕自身この記事を書いていて、上司に言われたり自分が言ってしまったりしたことを思い出し、苦い気持ちになりました。

 

 上記の言葉を言っている自覚がある人は、言い換えの仕方を考えて準備しておきましょう。

そして上記の言葉を使ってしまいそうなときに、一瞬我慢して言い換えていくことに慣れることが大事です。

 

上記の言葉を言われたことがある人、または上司がよく上記の言葉を使うような人は、「要するにこういうことを言いたいんだな」と要約する癖をつけましょう。

「こいつは頭が悪いからこんな怒り方をしてるんだ」くらいに思っていると、細かい言葉の使い方に刺されるような思いをすることも減ります。

 

 

ヤバイ上司や先輩、あるいは部下や後輩にあたるかは、運でしかありません。

上司部下の関係や先輩後輩の関係は相性によって関係性が変わってきます。

どんな相手でも良好な関係が築けるように、ヤバイ上司や先輩の見分けを覚えておいて、対処ができるようにできるといいですね。