浪人生活が決まった人に贈る、費用を抑えた賢い予備校の使い方

f:id:hihifive:20190224115028p:plain


大学受験に失敗して浪人生活が決まった人にはすごく不安な気持ちがあると思います。

・1年間勉強だけしてモチベーションが保てるだろうか。

・浪人することは決まったけどお金が心配。

・そもそも1年後志望校に受かるかも不安。 

などなど、不安は尽きませんよね。

 

浪人をするにしても、予備校に通うのか、自宅で勉強するのかで大きく違います。

 

僕は1年間自宅外浪人をした経験と、大学に入ってからの周囲の浪人生の話を総合して、予備校を賢く使い倒すのが、成功する可能性を1番高めると思います。

 

そこで、いかに予備校を活用すれば費用を抑えつつ最大限の効果を生むかを考えました。

 

 

 

予備校のシステムとその費用

f:id:hihifive:20190224115058p:plain

まずは予備校のシステムとその費用について見ていきましょう。

(ここでは駿台、河合塾、四谷学院など大手の予備校をイメージしていますが、その他の予備校でも大きくは変わりません。)

 

予備校における5つの期間

予備校の浪人生コースでは大きく分けて5つの期間があります。

①4~7月の前期

②7~8月の夏季講習期間

③9~12月の後期

④12~1月の冬季講習

⑤1~2月の直前講習期

です。

 

基本的には高校までと同じです。

それは、講習期間になると現役の高校生も講習を受けにくるので、高校に合わせた期間分けをする必要があるからです。

 

予備校が提供する4つのシステム

年間を通した通常の授業

これは①前期と③後期にあたります。

浪人生にとってはこれが学校の授業のようなものです。

朝9時から10時ころから授業が開始され、16時から18時ころまでの授業を受けます。

 

基本的には時間割が決まっており、各教科バランスよく勉強ができるように組まれています。

費用はたいてい80万円前後。

 

年間を通した単科講習

これも①前期と③後期にあたります。

通常授業が終わった後の18時以降に受ける講習や、授業がない隙間時間で受けられるオンデマンド講習などがあります。

 

通常授業とは別に好きな講習をとって受けられます。

費用は1講座6~7万円程度。

 

夏季講習、冬季講習

②④⑤の時期の予備校が稼ぐ期間。

通常期間の平日昼間にはいない現役高校生が大挙して予備校に押し寄せます。

 

ざっくり3時間×4日間くらいのボリューム感。

1講座2万円くらいですが、最低口座数が3つくらい必要なので、6万円くらいは最低必要になったりします。(予備校のプランによる)

 

模試

定期的に開催される模試。

大学別の専用模試もあれば、センター試験用模試、一般的な記述型模試などがあります。

 

1回の受験料は2万円くらい。

浪人コースであれば年間授業料に含まれていることが多いです。

 

結局年間にかかる費用は100万円~150万円くらい

めちゃくちゃかかりますね。

浪人生になることを決めた受験生は親に感謝しましょう。

ストレスを親にぶつけることが決して無いように!

 

 

予備校を使い倒す

f:id:hihifive:20190224115228p:plain

では、具体的にどうやって予備校を使いこなしていけば最大の効果を得られるか解説します。

 

 

通常授業を徹底的に使う

 浪人生は前期と後期の通常授業を徹底的にしゃぶりつくしてください。

 

通常授業のテキストの予習で、わからないところを明確にする。

授業中は猛烈にメモをとりまくり、わからなかったところの解説は特に重点的に聞く。

その日の夜に復習。問題を解き直しながら授業の解説を思い出す。

 

のサイクルをひたすら繰り返します。

 

これをやると、毎日の予習・復習の負荷はハンパないので、他の勉強をやっている余裕はほとんどなくなると思います。

ただし予備校の授業はプロがわかりやすく効果的に教えてくれるので、全科目でこれをやれれば非常に再現性の高い知識が身につき、本当に力がつきます。

王道中の王道です。

 

僕のおすすめは、予備校の時間割を何十枚か印刷しておいて、毎週予習用と復習用の2枚を塗りつぶしていく技です。

予習や復習が終わった科目の欄を蛍光ペンかマジックで塗りつぶしていき、1週間で2枚の時間割をすべて塗りつぶします。

単純にすべてのマスを埋められれば達成感があるので楽しいですし、予習復習のモレがなくなります。

予習や復習が平日で間に合わなければ、休日に一部を先にやっておくなど、計画を立てる目安にもなるので非常におすすめです。

 

 

f:id:hihifive:20190224115309p:plain

季節講習は目的がはっきりしてる授業のみ⇒スタディサプリもおすすめ

講習はとにかく高いです。

浪人生は不安なので、夏季講習だけで10講座とったりする人もいますが、絶対に消化不良になって、金額分の価値を回収できません。

 

季節講習は最低限の科目に絞るべきで、目的意識をはっきりさせて申し込みましょう。

 

おすすめは、苦手科目の弱点補強です。

僕の場合は日本史の勉強をあまりできていなかったので、短期で集中して遅れを挽回したいと思い、通史の講座をとったりしていました。

 

また、モチベーションアップにつながるような講座は長い講習期間の中で良い刺激になると思います。

具体的には、好きな講師や人気講師の講座をとって自分を奮い立たせられるのであればとても良いと思います。

 

予備校の職員は「ペースメーカー」として、たくさん講習をとるように勧めてきますが、気にしなくていいです。

 

それよりも通常授業の復習を何度も繰り返すか、問題演習に取り組むことが大事です。

 

また、弱点補強に目的を絞るのであれば、スタディサプリがとてもおすすめです。

年々内容も充実していて参考書に手を出すくらいであれば、ぜひスタディサプリを使ってみるといいです。

かなり細かく科目が分かれているので、苦手な単元に絞ることができる上に、予備校の講習を受けるよりも圧倒的に安いです。

志望校別の授業もあるので、地方から難関大を目指す人にもおすすめ。

 

生活スタイルを予備校に合わせる

生活する時間は予備校の授業を中心に組み立てましょう。

夜遅くまで起きて勉強して昼間に眠くならないように。

 

 理由は、予備校の授業が基本的に本番の試験時間に合っているからです。

高校までと同様に1年間その時間をキープすることができれば、試験直前になって生活リズムを変えるのに焦る必要はないし、落ち着いて試験を受けられます。

 

また、どんな参考書に取り組むよりも、予備校の授業の方がわかりやすく、効果があると思います。

予備校の授業に真剣に取り組むことが、合格に近づくためには一番なので、授業を最高の状態で受けることを意識してください。

 

 

f:id:hihifive:20190224115400p:plain

 

自習も予備校を活用しよう

一般的な予備校には自習室があるのでこれを徹底的に活用しましょう。

 

勉強場所自体はどこでもいいと思いますが、勉強のリズムづくりに非常に役立ちます。

周りには一生懸命自習しているライバルたちがいるので、やる気も出ます。

予備校で勉強していれば、もしどうしてもわからないことがあり質問したくなっても講師に質問しに行くことができます

 

カフェ勉が好きな人は否定しませんが、あくまで息抜きとして活用するのがいいかと思います。

単純にお金がかかるし、特別なことをしている自分に酔っているだけのことが多いので。

もっと日常的な行動として勉強をするようにしないと1年間通して浪人生活を続けるのは難しいです。

 

人によっては、自宅では勉強しないと決めがておくのも手かもしれません。

予復習も含めて予備校でやると決めていれば、時間を効率的に使えます。

長い浪人生活ですので、メリハリをつけるために自分でルールを決めてもいいでしょう。

 

 

 やるべきこと、やるべきでないことをはっきりさせて費用対効果を最大化しよう

 

自分にとって 何が必要なのか考えましょう。

この講習が自分にとって本当に必要なのか。

他に優先すべきことはないのか。

 

最優先すべきは志望校への合格ですのでその軸だけはしっかり持ちましょう。

その過程で無駄なお金や時間を使わないように、この記事を参考に自分の中で費用対効果を最大化してみてください。